安堂ロイド（3）

ロイド戦闘シーンは相変わらずかっこいい。
ずいぶんと至近距離での銃撃戦でした。
危機迫ってるわりには互いにボカスカドンパチしてますね。
敵は確かロイドよりすべてハイスペックなはずなのに
ネタばらしなんかしようとするからとどめがさせないんです。
まぬけに見えてもそれでよしとしないといけないんでしょうか。

でも、敵はハエを操って殺すことができました。
そこはロイドより上と言えるのかもしれませんね。
ハエを使ったあっと驚く戦法がもっとあってほしかったですけど。
まばたきしないロイドの黒いぱっちりおめめを食べるなんてどうですか？
（すみません発想がグロくて。そういうものが好きなので）
ロイドは拳銃と素手と針で闘うばかりです。旧型です。
ただ、どうやら鉄格子はすり抜けられる。高速移動。瞬間移動。
どうやってかは秘密らしくて公開なし。残念。

安堂ロイドが描くSFという世界のなかで。
どこまでできてどこまでできないのか設定がいまいちわかりません。
それを説明にしてたら時間はきっと足らないだろう、
ロイドと麻陽が恋愛をしてる余裕なんてものはきっとないだろう。
わかってはいてもそのゆるさ（強気さ？）にちょっととまどいます。
SF好きでもないので逆に混乱してしまいます。
なんでもアリなのかと無駄な想像が広がります。

ジェイソン麻陽はまぁアリ（笑）。
そのままえいっ!と受け取とってしまえば
びっくりなタフさもかわいく見えてくるもの。
同じ顔なのに全然違うロイドだからイライラする気持ちは
なんとなくわからなくはないような気はします。
木村くんにそっくりな男が愚痴や言い訳タラタラだったらむかつくはず（笑）。
でも、おもちゃのロボットや人形であっても木村くんそっくりなら
私はたぶん捨てることすら絶対にできないと思います。

だから麻陽に限らずですけど。
へんてこに怒る七瀬やいい人な星くんや若作りな左京子も。
いまいちどいつもこいつもつかみづらくて。
みんなアンドロイドなのか？と疑いたくなってしまう（笑）。
葦母がアンドロイドに見えたのは願望です。

逆にアンドロイドなのにロイドのほうがなんだか想いが伝わります。
物は誰かの役に立たなければ捨てられてしまう・・・
存在することすら許されない・・・
ロイドの物としての哀しさがとても痛かったです。
私がロイドを護ります。そんな気分。

夢を見る？記憶でうなされる？心的外傷？バグ？
やっぱり感情はすでにンストールされてるのか。出てきてるのか。
それとも、感情があるときの殺しの記憶のせいか。
黎士との共通性？同じように時計を直す？
生体だけでなく黎士の記憶も一緒にプリントアウトされてるのか。
それでふとしたときにロイドの行動や発言に表れるのか。
いろいろ考えられても答えはまだはっきりとは見えてきません。
それらがミスリードって可能性もありますけど。
おかしいと感じてた点が解消されてきた気はしました。
ただ、ロイドは感情はないと。機械じゃあるかないかすらもわからないか。

ロイドの嘘はつけない！とか感情がない！とかやけに言い張る
（ように私には見える）様がなんだかかわいくて好きです。
融通のきかない真面目男か、意固地なツンデレ男か、
麻陽になって想像・妄想して楽しんでます。
そういうコミカルさを増やしたほうがいいと思うんですよ。
ビールを泡立てることはしない！（ムスッ）とか。
チェーンソーを振り回すよりは笑えるような気がします。

100年後は飢えるものも孤独死するものもない平等な世界。
ラプラスを送り込んでくるような未来警察のいる
薔薇色の未来とはどんなものなんでしょうか。
人間はロイドの記憶の感じだとほとんど抹殺されてそう。
でも、麻陽が生き延びることで阻止できる？
ロイドに護ってもらって命を大事にしてくださいね・・・。

このドラマの基本はラブストーリー。
麻陽とロイドが紡ぐ時間を楽しめないと視聴は難しくなるはず。
木村くんファンはきっと大丈夫でしょうね。
だって殺戮マシーンでも哀しさを漂わすロイドかっこいいですから（笑）。
かわいくてちょっと変人な黎士という保険もちゃんとある（笑）。
（正直言えばもっと無機質で冷淡で怖いロイドを希望でした）
麻陽がロイドに好意？を抱くような流れになった第3話。
見やすくなってよかったのかなーと思ってます。
私はラブストーリーよりも戦闘（アクション）をもっと見たいですけど（笑）。

星くんが黎士に関する本をすべて読んでいて
肉は食べないはずが麻陽とのデートでは食べたと知ったこと。
たかがそれだけのことですが妙に気になりました。
葦母と左京子が親子。あまりの似てなさにびっくり！